参加者の方のリクエストにより、
テーマは【女性と東洋医学】です。
東洋医学的に見た女性のからだの典型的パターンを図示し、
これに対するお灸のポイントについてお伝えしました。
特に下腹は細かく探っていくと、あちこちに痛いところが見つかります。

腰回りが特に重要なので、
股関節周りのストレッチを4種類。
それから足腰の鍛錬。スクワットと雑巾がけを紹介して、
一緒に実践しました。
そしてツボの探し方を練習。
まずは、心耳庵の庭に生えている草木の花や若葉に手をかざしてみて、
萎れた花と、咲き始めた花とで、どう感じが違うか
若葉の尖端と、若葉の側面とで、どう感じが違うか
初めてでもけっこう感じ分けられるものです。
それから自分の一番敏感な指を見つけます。
ウォーミングアップを終えて、いよいよツボ探し。
本に書いてあるツボの位置はあくまで目安。
手をかざしてみたり、
指でなぞってみたり、
押したりしてみて、
見つけたツボの方が効きます。
ツボの感覚をつかんだら、今度はお灸を据える練習です。
もぐさをひねって、線香で火をつけて、
ちょうど気持ちのいいタイミングで火を消すところまで、
何度も繰返し練習です。
生れてきた子どもの病気がきっかけで、
自分のからだを見つめ直す女性も多いですが、
本当は妊娠前から、からだの持つ力が甦っていくようにするのが望ましい。
そのためのポイントは食息動の調和、身息心の調和。
・食事だけ気をつけていても全く身体は動かさない。
・運動はせっせとしていても、食事はメチャメチャ。
・心の事は大事にしていても、自分の身体はほったらかし。
・身体のケアには一生懸命でも、他人に対する不平・不満でいっぱい。
どれも病のタネが背中やお腹の深い所に生じている場合が多いです。
日々の養生と併せて、鍼灸・漢方で深い所の病の根を少しずつ崩していくことをお勧めしています。
次回は、5月15日開催予定です。
リクエストにより、同じテーマで、実践篇をさらに充実させる予定です。